休日には・・・
今日も、一日が終わる。
でも今日は普通の日じゃなくて、金曜日。
明日は自由だーー!!!! フリーダム!遊ぶぞー!!
って思ってたんだけど。
「なぁ。」
「ん〜?」
その声の主はっていうと、
クラスで一番萌えの対象になってるヒノエくん。
ちょっとした事件があって仲良くなっちゃったんだよね。ちゃっかり。
「お前、明日暇?」
「明日?」
いやぁ、明日は家でのんびりしようって思ってたんだけどな。
たまにはいいんじゃないかな。
「まぁ、暇って言えば暇なんだけど。」
そしたらヒノエくんはいつもよりずっと嬉しそうな顔をして笑ってくれた。
「じゃ、姫君。」
「!(///)」
まさか自分がこんな風に言われるなんてね〜。
周りの女子にだけだって思ってたのに。
「・・何?」
っていうか暇って言っちゃったけど何でしょうね。
もしや!!弱点がバレたか!?(何だ
「明日、俺と一緒に火遊びしようか。」
「・・・・は?」
「火遊び!?」
「そんな危ないもんじゃないって。花火。」
「ああ、花火か。」
花火?
一緒に?
じゃ、二人ってこと?
いや、二人で花火は寂しいだろ、と。
「誰と?」
「だから、とだって。」
「二人で?」
「嫌かい?姫君?」
「いえいえいえいえいえいえいえいえ!嫌なんじゃないけど・・・。」
「けど?」
「二人だけってかなり寂しくない・・・・?」
「まぁ、そうだろうね。
じゃあ、俺以外の男を呼ぼうっていうのかい?」
ええええええええ!?
そんな一緒に花火行けるような男友達って・・・・・いるか。
「じゃあ、朔と譲くんでも連れて行かない?」
「ふーん。まぁいいや。行こうぜ。明日な。またメールするから。」
「う、うん。」
さすが。
段取りが早いね。
『遙か〜なる〜時空〜をこ〜え〜♪』←遙か、君のもとへ・・・
「おっ、メールじゃん。」
『from:ヒノエくん
件名:よぉ
本文:
明日8時に学校の校門の前に来いよ。
俺が普通よりも綺麗な花火見せてやるよ。
譲達にはもう連絡しておいたから。
じゃあな。』
「早っ!」
でも、まぁ、用件だけ簡潔にまとめられるのもすごいよね・・・。
あっ!浴衣どこいっちゃったのかな!?
「お母さーん!!」
「何〜?」
「明日花火しに友達と会うからさ〜!!
浴衣どこ〜!?」
「おっ!」
その後、ちゃかり今年買った浴衣を試しに着てみる自分でした。
Next Day
学校の前に8時ってことは、全然余裕があるよね。
こうなったらのんびりするしかないよね。
でもヒノエくんって・・・・
タラしキャラだよね?
はー!!!!!
なんか緊張してきた!!!!友達なのに・・・
やっぱ好きだったんかな〜。
いたって普通だよね・・・私に対しての対応・・・・・
ま!考えたってしょうがないよね・・。
「僕にと〜って〜できるこ〜と〜全てか〜な〜えたい〜♪」←shining tears
「げっ!」
ケータイのアラームを見るともうすでに6時。
「やべぇー!!!!!」
急いで浴衣に着替えて駅に向かって走る(浴衣で
運良く駅では譲くんに会うことができた。
「・・先輩!?(///」
「何〜?文句は受け付けないよ?」
「いえ・・その・・・・似合ってますよ・・。」
「あ、そう?ありがとね!!!」
「(なんか・・・気まずいじゃないか・・・。)」
なんとかこの場の雰囲気をリフレッシュできないか、と思うんですが。
「譲くん?」
「何ですか?(爽」
「いえ。何も。」
いやぁ、かなり雰囲気悪くしたよね!?
ごめんね〜、譲くん。
とかなんとかハプニングとかいろいろありましたが、無事に学校到着。
時間は・・・・7時50分。
弁慶先生っぽく言うと、
『まぁ、妥当な時間でしょうね』みたいな。
そして7時57分にヤツが来た!!
「よぉ、姫君たち。」
相変わらず、
登場が素敵なんだね。ヒノエくんは。
「こんばんわ、ヒノエくん」
「こんばんわ〜。」
「おっ、全員集まってんじゃん。なら、すぐ行こうぜ。
それと。」
「何でしょう?」
その声は耳元でゆっくり。
「綺麗だぜ?姫君(ボソッ」
そりゃあもう正気を保っていられるはずもなくて。
それは望んでいた言葉。
それは期待していた言葉。
それは予想以上に効力のある惚れ薬のようで・・・。
まぁ、ともかく着いたのが純和風な建物。
ここは・・・・ヒノエくんの家?
「ねぇ、ヒノエくん。ここって、」
「そ。俺の家。」
へぇー、とその意外と大きな家に見とれるたち一行。
その時、あるはずの無い声が聞こえた。
「おやおや、可愛らしいお嬢さんですねv」
この声は・・・・
「「「弁慶先生!!!」」」
「そんなに驚かなくてもいいじゃないですか。僕だって休んだりもするんですよ?」
「いやいや、それは分かってるって。」
そして気分の優れなさそうな人も約一名
「あんたさぁ・・・出てくんなって言ったじゃねぇか。なんでいるんだよ。」
「保護者は、家族のことを心配するものなんですよ。
夜中に出歩く甥なら、なおさら、ね?」
「「「甥ぃぃぃぃいい!?」」」
「俺は頼んでこいつの甥になんかなったわけじゃねぇからな。」
「普通はそうなんだけどね?」
なんとかがなだめる
「ほら、ヒノエ。
女性に心配などかけてはいけないと思わないのですか?」
「あんたにいわれたくねぇって。じゃ、出てってくれよ。」
「いいじゃん、先生も一緒に花火やれば!」
月は出ているのに
やけに暗い今日の夜
ヒノエくんの表情もうまく伺えなかった
ただ予想がつくのは
「先生と一緒は嫌なの?」
「別に、姫君の望みとあらばいくらでも」
とかなんとか言っちゃっての手の甲には・・
「あの・・・・」
頬をほんのり赤く染めた浴衣姿のと
勝ち誇ったような笑みを浮かべるヒノエ
「好きだぜ、」
それは暗い月の出ている涼しい夜の出来事
それは休日に起こった
ひとつの幸せでした
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
志亜様へ
花火やってね〜よ!!!って感じで申し訳ありません(汗
実はヒノエと長い間喋ってるとあの口調に馴染んできて初々しい感じが無くなっちゃうっぽく・・
何気にドリームになってますがね。
設定はちゃんに惚れてたクラスメイトのヒノエくんが、告白の機会に花火を選んだ・・です。
そんでもって我がサイトのクロスオーバー学園小説の設定を引用しておりますので
分かりにくければ本編を御覧になるとよろしいかと。
では、こんなつたない夢ですが、見てもらえれば幸いです。
H17,9/2 柚菜
BACK