二回目の時空移動






















  目の前に斜陽殿。

  これはまさに「最遊記」の世界観ですよね!?

  観ちゃんに斜陽殿、そしてただっ広い荒野。




  悪いけど、私はこういうことあんまり信じないのかもね。

  もう、私は他の時空に移動したこと×2なんだよ。

  「京」と、「桃源郷」・・?

  わたし、また神子をやるのかな。人生で2回ってあり!?





  「おい、。」



  「はい、何でしょう?」



  「お前、龍神の神子なんだろ?」



  「はい・・・2年前までは。」



  「なら、この桃源郷も救ってみろ。」




  そんな、この世界には怨霊はいないんでしょ?

  敵って言ったら妖怪くらいで・・・




  「観ちゃん、私、怨霊は封印できますけど、妖怪は封印できません。」




  すると観ちゃんは少し考え込んで話した。




  「この世界にも怨霊くらいいるだろ。ってか最近いるんだよな。

   まさか桃源郷に出てくるとは思わなかったが・・・

   、無理にでも妖怪を封印してみろ。」





  妖怪を封印・・・・?





  「無理ですよ。神子だったのも昔ですし。」



  「なら、これは何だ?」





  そこに映っていたのは小さい白い竜。





  「白龍!?嘘!?」



  「本当だと思うぜ。っつうわけで、お前には桃源郷を救ってもらう。」



  「でも・・八葉もいないんじゃあ無理じゃないですか!!」



  「まぁ、どっかに封印されてんだろ、あいつらの場合。」



  「はぁ!?別の時空から連れてきたってことですか!?

   もともとこの世界には龍神なんて・・・」



  「いるぜ、なんたって俺は神様だからな。八葉までいらねぇだろ。半分で十分だ。」




  「いえ、あなた観音様・・・」




  「ま、俺が選んだ神子ってことで承諾してくれねぇか?

   『観ちゃんの神子』ってことで。」




  「無理だとは思うんですけどね・・・・まぁ・・ちゃんと帰れるなら・・」




  「よし、承諾だな。じゃあ。お前を封印する。

   八葉の半分がお前を探しに来るまで、自分で起きるんじゃねぇぞ!!」




  「ちょっと待って!!半分って!!!残りは自分で見つけるってこと!?」




  「東西南北に一人ずつ。自分で探せ。

   四人は俺が指名しておいた、あとは自分で選ぶんだな。

   いいか!何があっても封印が解かれるまで自力で封印解くなよ!」





  「はぁ!?」





  って言った直後、私の周りの世界が留まった。

  本当に桃源郷救うなんて途方も無いこと出来るの!?

  星の一族とか作ってくれないと!!私だって動けないよ!?いきなり神子さんが出てきても・・

  そんな存在みんな知らないじゃない!






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あとがき

あまりの驚きに神子様は混乱しております。
観世音菩薩さんと神子様しかでてきておりませんが、次から三蔵一行を出したいと思います。
次はもしかしたら神子様の台詞がほとんど無いかもしれません…

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