あたたかいココア







今日は、雨が降ってる。








といっても、警報とか、注意報なんて全く出ない普通の雨。



それでも、今日はなんだか幸せなのです。











今私がいるのは教室。

それで?



それでもいつもより幸せ。





なんで?



想う人が。















もうすぐみつかるから。








青春なんてこんなもの。

最初はそう思ってたよ。



でもいろいろあって。自惚れたりした。


自分が情けなくなったり、嫌になったりしたこともあったけど。



彼は、ちゃんとわかっててくれました。

だから私は、不二周助を。
























想っています。

































「雨・・・・綺麗だね。」





そう言い放ったのがヒロインちゃん、




中3で部活も終わりました。



でも彼はまだまだ。

だって強豪なんだもん、ウチのテニス部。




雨がだんだん優しくなってくる。


家に帰るといるのが優しい家族と、お隣の不二君。





彼の顔を見るたびに、声を聞くたびに、安心できる。





「最近だとモノマネの方が上手かったりして」




そんな想像をしながら一人ほくそえんでみる。





今・・・6時10分。



「もうすぐ、来るよね。」








『教室で待ってて』

『迎えに行くから。』







いつもなら練習風景。

見にいけるのにね、今日は残念だったよ。


でも。それでも一緒にいることが私には幸せなんだよ。











「おまたせ」




制服で。

息ひとつ乱さないで教室に優雅に入ってきたのが彼で。




でも私には分かるよ?


私のために。走って階段上ってきてくれたんだよね。






嬉しい。








それに。可愛いね、そういうこと。







これから一緒に帰ろう。それが日課。



そうしたら私はいつも彼に話す。


今日あったこと、嬉しかったこと、寂しかったこと。





「はい、。」




そう手渡されたのがあたたかいココア。



「寂しかったんでしょ?」






















「まあね、ありがとう。」





















―初めてあとがきを書く。



なんていうか、詩みたいになちゃってますよね、ごめんなさい。
小説からだんだんエスケープしてっちゃって。
純粋に人に惚れたらこんな感じかな〜って思って。
読むのも嫌になりそうですみません、どうもありがとうございました!


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